2015年10月07日 18:48

北欧における『いじめ』対応と『いじめ防止プログラム』の特色


(パルクとよたの玄関前に鎮座するネコ。僕はこのネコは只者ではない、と思っています。迫力があると思いませんか?(ーー;)



9/25に開催されたパルクとよたの公開セミナーのことをまだ書けていませんでした。



夕方18:30から「北欧における『いじめ』対応と『いじめ防止プログラム』の特色-日本のいじめ政策と比較して-」というテーマで、愛知教育大学教育行政学教授の松原信継先生が講演されました。

参加者は一般市民よりも仕事帰りの先生や保育士さんが大勢いらっしゃったようで、席に着いた半分以上の方は「今日の仕事もかなりハードだったわよ」というお疲れオーラのようなものを身にズッシリとまとっているようにも見えました。







日本はいじめ対策の先進国なのか、後進国なのか?

僕は松原先生のお話を聴いて、残念ながら後進国であると認識せざるを得なくなりました。




松原先生によれば、北欧の自治体=日本で言う市町村の業務の約8割は、教育と福祉だそうです。
県の役割が、医療と保険関係。
きっちり区別され重複しないそうです。
ですから県と市の関係は上下関係ではなく対等、横並びなのだそう。
もうこの段階で日本と差がついて当然かもしれませんね。

松原先生が昨年訪れたスウェーデンのある市は、教育に関して複数の大学と4つの近隣市が子どもの権利条約を大前提とした上での共同作業をしており(たとえば愛知教育大学、名古屋大学、岡崎市、刈谷市、安城市と豊田市が子どもの権利条約をベースに共同作業するような形)、校長資格は3年間、提携している大学に行かないととれないそうです。



スウェーデンにおいては子どもの権利条約はたいへん重要な扱いをされており、その履行を監視する児童オンブズマンが置かれているとのこと。
豊田市にも豊田市子どもの権利擁護委員(弁護士や大学研究者)がいらっしゃいますが、スウェーデンのオンブズマンは相談、調整のみならず子どもに代わって原告となり民事損害賠償請求を行うこともあるそうです。



子どもたちを責任をもって教育するのは国や県ではなく市などの自治体。
日本でもそれらしいことを言う政治家たちがいますが、自分たちの思う理想通りの子どもを作り上げたいだけで、子どもの権利条約など念頭に無いのでは?と疑いたくなるような危うい発言が気になりますね。



スウェーデンの学校教育法は、いじめにおける侵害的取り扱いを二つに区分しています。

・ひとつは生徒間の行為。

・もうひとつは生徒に対するスタッフの行為。

日本は後進国だと感じるのは、こういう話における北欧諸国との差を感じてしまう時です。

*スタッフとは教師だけでなく学校で仕事をするすべての大人です。



いじめの事後処理に集中して力が入りがちな日本に比べて北欧諸国は事前に出来る限り介入して未然に防ぐ、止めることに注力しているそうです。
防ぐ、止めるには、介入が不可欠です。
介入の不足より介入し過ぎが責められるのは日本の特色、お国柄かもしれませんね。

ではいじめ防止にあたりその役割を誰がするのか?
北欧諸国ではそれは教師の本業ではないとされています。
その代わりに学校内で中心となっていじめ防止に取り組むプロフェッショナルグループが別に存在するそうで、子どもの権利条約や教育法に沿って作られパッケージ化されたいじめ防止プログラムを用います。

そのプログラムは、市、学校、大学、民間がともに練り上げたもので、プロフェッショナルグループを中心に子どもを取り巻く全ての大人がプログラムに協力する形で進められ、必ず効果が確認され、各自治体や学区、学校に適したより良いものに更新され続けるのです。

日本には残念ながらそういったものはまだ見当たりません。
北欧のプログラム(オルヴェウスのいじめ防止プログラム)を日本に導入しようとするNPOが存在しますが、その存在は稀有で尊いですね。



松原先生の話を聴いて、いじめの防止を最初からあきらめて事後処理に走るのは怠慢であるとあらためて感じました。

世界の誰もやっていないこと、やれていないことなら最初からくじけても仕方ありませんが、防止プログラムを作って運用して成功している事例が海外とはいえ自治体レヴェルで存在するのです。

僕らはそのことを知ってしまいました。
知ってしまったからには、もう言い訳はできませんね。



講演会のあと、松原先生に御礼のメールを差し上げたら、返信にて僕らが活動を続ける上でとても勇気づけられるメッセージをいただきました。
10/30のミーティングにて披露したいと思います。^_^










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<お知らせ>

〜 山里センチメンツ が主催するテーマ・コミュニティー・ミーティング#4 〜【いじめとハラスメントを語り考えるミーティング 2015 足助】を10/30(金)に足助病院の講義室をお借りして開催することになりましたのでご案内させていただきます。

このミーティングはお住いの地域に関係なくどなたでも参加できます。

私たちは、いじめとハラスメントの予防をテーマとした地域を越えたひとの集まり(テーマ・コミュニティー)を作りたいと考えているからです。

講師の話の他にリラックスムードでのフリーディスカッションタイムもあります。お気軽にご参加下さいね。
またお知り合いに本情報をシェアいただけたら幸いです!

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◆日時
2015年10月30日 (金曜日) 10:00 ~12:00
(開場/受付 9:00 より)

◆ 場 所
足助病院 南棟 1F 講義室 〒444-2351 愛知県豊田市岩神町仲田 20 番地

◆ 主 催
山里センチメンツ
(代表 安藤 順)

◆ 協 力
三河中山間地域で安心して暮らし続けるための健康ネットワーク研究会
(会長 足助病院院長 早川富博氏)

◆参加費
資料代としておひとり100円

◆参加申し込み
下記のいずれかにメールを送って予約してください。
yamazatosentiments@gmail.com
anti.moral.harassment.project@gmail.com
(担当 安藤)
メールには、参加人数、氏名をご記入ください。
(併せて、テーマに関係したコメントを書いていただいても構いません。)


*第二回目である今回は、豊田市青少年相談センター(パルクとよた)より講師をお招きし、本年4月に発表されたばかりの『豊田市いじめ防止基本方針』を、いじめの予防的アプローチのヒントにすべく皆で学びます。

後半にはクエスチョンタイムと、リラックスムードでのフリーディスカッションタイムも設けます。

なおミーティングの冒頭には大人のハラスメント問題も含めた最新の話題を山里センチメンツスタッフが提供します。



◆スケジュール詳細
9:00
開場、受付開始

10:00〜10:15
◯あいさつ・趣旨説明 / 山里センチメンツ代表 安藤 順

10:15 〜10:45
◯豊田市いじめ防止基本方針についてのおはなし / 青少年相談センター(パルクとよた)指導主事 鈴木京子さん

10:45〜11:00
◯質疑応答

11:00〜11:50
◯座談会〜フリーディスカッション:いじめ予防にあたり私たちに何ができるか、などについて〜

11:50〜12:00
◯まとめ

*フライヤー(チラシ)や山里センチメンツの活動実績はこちらからご覧になれます。
https://www.dropbox.com/sh/iiu2pdb2curdmzp/AAAxYNwX5n2T5H9yKuMKnT-Ta?dl=0

*本件に関する記事はこちらのブログでもお読みいただけます。

Ameba
http://s.ameblo.jp/a-mh-project/

Yahoo
http://blogs.yahoo.co.jp/anti_moral_harassment_project/

excite
http://amhproject.exblog.jp/

goo
http://blog.goo.ne.jp/a-mh-project/

Boo-log(ローカルブログ)
http://antimoralharassmentproject.boo-log.com

http://yamazatosentiments.boo-log.com

http://hyakuyobako.boo-log.com/





















































  


Posted by hyakuyobako