2019年07月02日

未来の小学生シリーズ





【未来の小学生シリーズ】

またまた未来の小学生が、現代に遠足にやってきた。

やってはきたが、ほんの数分滞在したのち、今回はすぐさまさらに130年ほど過去に遡ってしまった。

130年前の世界で何を見聞きしてきたのかはわからないが、再び未来に向けて時を進むティーカップ型タイムマシンの中で、彼らが読んでいた本には、こんなことが書いてあった。



『学校は人に物を教うる所にあらず、ただその天資の発達を妨げずしてよくこれを発育するための具なり。
教育の文字はなはだ穏当ならず、よろしくこれを発育と称すべきなり。
かくの如く学校の本旨はいわゆる教育にあらずして、能力の発育にありとのことをもってこれが標準となし、かえりみて世間に行わるる教育の有様を察するときは、よくこの標準に適して教育の本旨に違(たが)わざるもの幾何(いくばく)あるや。
我が国教育の仕組はまったくこの旨に違えりといわざるをえず。』

福沢諭吉「文明教育論」
「時事新報」時事新報社、1889(明治22)年8月5日













































































































































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Posted by hyakuyobako at 21:33