2015年08月25日 22:34

日本のいちばん長い日

カテゴリ:日々のくらし




先日、山崎努、役所広司、本木雅弘、松阪桃李らが出演している『日本のいちばん長い日』という映画を観ました。

スクリーンに映し出されるのは、太平洋戦争が終戦に至るまでの数日間。
しかしこの映画は、登場人物たちがなぜそういう考え方をするのか、なぜそういう行動をとるのか、ということについて、過去に翻っての詳しい説明はほとんどなされません。
役者のセリフと演技が全てです。

登場人物たちについて知識が無くても映画は見られますが、観終わったあとには調べてみよう、という気持ちが沸き起こります。
それがこの映画の狙いのひとつなのかもしれません。


ソ連とアメリカの2国によって日本が分断されてしまうことを避けるためにも終戦を急いだ鈴木内閣。
山崎努が演じた鈴木貫太郎はとても飄々としていて良い味が出ていましたが、この内閣で戦争を終わらせる、と堅い決意を語るときの有無を言わせない鋭い雰囲気は流石でした。

本木雅弘は昭和天皇をきっちり演じきっていました。真摯に役作りに取り組む彼からはいつも清々しさを感じます。

阿南惟幾という複雑な立場の軍人を演じた役所広司は、かなりの苦労されたのではと想像しました。
表情ひとつで深い意味が生まれてしまいますから、無心で淡々と演じざるを得なかったのではないでしょうか。

松阪桃李らが演じる本土決戦を望む若い将校らの暴走を抑えるべく苦心、苦悩したと言われる阿南惟幾ですが、無謀な戦争に突き進む陸軍の中枢に身を置き、若者を戦地に送り込んだ幹部の一人であることに変わりはなく、その最後は自ら命を絶つという悲しいものとなりました。

彼の自害のシーンは海外の観客には理解しがたいものでしょう。
もちろん我々だって同じなのですが。
死んでお詫び、とか、死んで誇りを保つ、とかいう日本の武士や軍人の独特の奇妙な考え方。
あらためて良くないと感じました。
自分の命を自ら消し去れるということは、他人の命もいざとなれば同じように消し去ることになっても仕方ないと考えている、ということになりはしないかと。

しかし最も憎むべき存在は、権力者です。
戦争を遂行するため天皇を不当に利用するのみならず、神道を悪用して、肉体は死んでも魂は神社に還り永遠となって祀られるとして、若者やその家族の死生観を麻痺させ戦地に送ることに躍起になった権力者たち。
自らは安全な場所で高みの見物を決め込み、国民には身を捧げろ、死んでも祖国を守れ、空気を読めよ、反逆者は許すな、と煽り立て、人々を不安に陥れてまともな思考ができないように追い詰め続けた権力者たち。

そんな卑劣な行為を当たり前のことだと教育されて大人になり、政治家となって再び行おうとしている子孫は誰か?

もう誰もが、認識していますよね。










































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Posted by hyakuyobako