2018年01月29日 07:40

モラル・ハラスメントについて学びあう読書会






今年もモラル・ハラスメントについて学びあう読書会を開催します。
日時や場所が決まり次第、ご案内しますのでもう少しお待ちください。

以下は僕のお師匠さんたちが書いたモラル・ハラスメントについての解説の一部です。

『モラルハラスメントでは暴力自体が見えにくく、その上、加害者によって暴力ではないと合理化されてしまうことの他にも、理不尽なことがたくさんあります。

加害者は、相手をおとしめ、弱点をつき、何かをほのめかすだけで問題点をぼかし、あてつけ、人を使って間接的に攻撃をし、雰囲気で威圧し、恐怖感を利用してのコントロールをいつまでも続けます。
この策略的で卑劣な方法によって、被害者は一方的に、いわれのない責めを引き受けさせられるのです。

1.相手の人格を認めない

加害者は、他の人のことをひとりの人格として対等に見ることができません。
自分の意のままに操れる生きた対象を所有したいという欲求があるかのように、他の人を自分の所有物と見なし、思い通りに扱うのです。
人間としての対等な関係ではなく、自分にとって都合のいいように使える駒かどうかということが、その人とつながっている理由になります。
相手の感じ方や考え方を認めず、相手の苦しみや屈辱感を完全に無視し、無理やり同意させ服従させるのです。

モラルハラスメントという虐待の場では、人格の尊重がなく、人間性の剥奪が行われています。
被害者は、人権侵害の被害者なのです。

2.卑劣な攻撃方法
 1)おとしめる

モラルハラスメントの加害者は、暴力に先立ってまず、相手の価値をおとしめようとします。
相手の弱点をつき、愚か者よばわりし、それをまわりの人に繰り返し言っていくことで次第に浸透させ、それ以後の暴力をしやすくします。
また、暴力の間も非難し続け、相手の気持ちをくじき、大事にしている価値観を踏みにじります。
そのようにして加害者は、他人を否定することで自分を肯定するのです。

 2)はっきりしない問題点

加害者は、相手の問題点を指摘しているように見えますが、実は、相手にわかるように直接コミュニケーションを取って具体的に提示するわけではありません。

  ① ほのめかす

加害者は、はっきりとした言葉ではなく、雰囲気や態度によって「私はあなたを認めていない」というメッセージをほのめかします。
深いため息、軽蔑したまなざし、硬い表情、力の入った肩、視線をそらす、無視をする、どうとでもとれる言い方などで、少しずつ、でも確実に
相手を傷つけていくのです。

  ② 問題点をぼかす

加害者は、被害者が悪いとほのめかしますが、どこがどんなふうに悪いと思っているのかをはっきりと伝えることはありません。
問題点や対立点がはっきりすれば、解決へ向けて何かをするということもあり得ますが、ぼかされているために被害者にはどうすることもできません。
加害者にとって重要なことは、問題を解決するということではなく、相手を責め自分が優位に立つことなので、この方法はとても都合がいいのです。
こうして、とにかく被害者が悪いということだけが残るのです。

  ③ 話をそらす

あいまいな言い方でぼかされたとき、被害者は、その言葉の意味や問題点をはっきりとさせるために、具体的に尋ねることがあります。
しかし、そのようなときでも加害者は、「そういうことを言っているのではない」と否定はしても、何を言いたいのかという具体的なことは言わず、相手の話の中のひとつの言葉を取り上げて、その言葉がどんなに問題かを攻撃し、巧みに話をそらしていくのです。

  ④ コミュニケーションの拒否

直接的なコミュニケーションは、加害者によって拒否され続け、話し合いで解決する望みは絶たれます。
被害者は、相手が怒っているということだけしかわからず、その中で相手が何を考えているのかを探ろうとし、混乱し、不安になります。
もし被害者が加害者と離れたいと思っても、離れるということさえ話し合えません。
もうどうすることもできなくなるのです。

 3)人を使っての間接的な攻撃

加害者は自分は直接攻撃を仕掛けず、まわりの人を操って攻撃をさせることもあります。
加害者は周りの人に、被害者にはどんなに問題があるかを一方的に伝え、「私のこの気持ち、わかるでしょう?」などと言葉巧みに味方につけていき、しだいに支配し、「あなたのため」だと言って、その人が望んでもいないモラルハラスメントをさせるのです。

 4)威圧によるコントロール

加害者は自分が正しいと思っているうえ、それをわからせてやるのが当然だという考えなので、「叩き込んでやる」という意識で人の心の中に
土足で入り込みます。
決して身体的な暴力はふるわないのですが、その雰囲気や態度は威嚇的で横暴であり、それによって相手を威圧し恐怖感を持たせます。
そうして被害者の行動を制限し、心を縛り、動けなくさせるのです。
加害者にとっては、これは人を操るゲームであるかのようです。

いったんそのような状態になると、加害者は同じ体勢を取るだけでコントロールをきかせることができるようになります。
PTSDになるような状態を故意に作り出すことで、小さな刺激でも大きな影響を与え非常に有効なのです。
そのような方法で、加害者は被害者に自分の期待通りの行動をとらせようとします。
ですから、加害者の気持ちに添うと態度が一変します。
被害者が加害者の思い通りの人間になるまで、虐待は終わりません。

3.終わらない
 1)継続できる

この暴力は、言葉や態度による精神的なもののため、特別の準備などいらず、いつでもどこでも始めることができます。
また、虐待し続けたとしても加害者には精神的にも体力的にもダメージがほとんどなく、長時間でも疲れずに続けることができるため、暴力は長期にわたり、執拗に繰り返されます。
傷が残らず血も流れず、見た目に変化が出にくいので、繰り返しが可能でセーブがきかず、死亡という形で終結しないため永遠に続くのです。
加害者は被害者のダメージを見届けるために、確認ができるまでしつこく暴力を続けます。

これは加害者にとっての居心地のいいシステムであり、長期に継続しアディクション化するのです。

 2)えじきの確保

加害者は、誰かを虐待していないと自分を保つことができません。
ですから、虐待できる相手を常に持っておくようにしているのです。
また、加害者は、第三者を虐待することで見せしめをします。
まわりの人は、虐待現場を身近に見ることで恐怖感や無力感を味わいます。
また、離れていった人のことをひどくなじるので、
逃げたら自分もこう言われると思うと、逃げることが難しくなります。
そのうえ加害者は、我慢をすることや耐えることをよいこととし、それを被害者に押しつけます。
また、逃げることを卑怯だと決めつけるため、被害者は罪悪感を刺激され、逃げることさえできなくなるのです。』




















































Posted by hyakuyobako