2018年10月27日 11:42

戦車から学校を作ること





僕がレッジョ・エミリア・アプローチに関するエピソードで大好きなのは、この煉瓦の話。



『「創造性とは何か」との問いに、「戦車から学校を作ること」と、レッジョ・ エミリア市の教育における思想的リーダーであったローリス・マラグッツイ (1920 - 1994)は述べている。

1945 年 5 月、ヴィラ・チェラという小さな村の住人が、捨てられた戦車や軍用トラックなどをスクラップして売って資金にし、 農民から寄付された土地に、爆撃された家に残った煉瓦を運び、「自分たちの学校」を作り始めたことが、レッジョ・エミリア市の幼児学校の起源である。

幼児学校の歴史を記している小冊子のタイトルは、『Brick by Brick』で、“brick”には、 二つの意味が込められている。

ひとつは、煉瓦のブロックを運び、積み上げ「自分たちの学校」を作ったこと、もうひとつの意味は、1ブロック(区域)毎にひとつの学校を作り、広げていったことである 。』

『レッジョ・エミリアの幼児学校は、その起源から、解体と構築という概念と結びついている。戦車を解体して得た資金から、「自分たちの学校」を構築するためには、大きな課題があった。
イタリアの幼児教育は、伝統的にローマ・カソリ ック教会の統制下にあった。
レッジョ・エミリアの幼児学校の歴史は、イタリアの公立の幼児学校の歴史でもあり、宗教的政治的保守勢力との闘いは、1970 年代まで続くこととなる。

ローリス・マラグッツイは、戦車から学校を作ろうとする住人と言葉を交わした日から、半世紀にわたり、レッジョ・エミリアの幼児学校の思想的リーダーであった。
マラグッツイは、ピアジェが所長を務めるルソー研究所で発達心理学を学んだ経歴があり、ピアジェはもちろんのこと、ヴィゴスキー、デューイ、ワロ ン、フレネ、ブルーナー、ガードナー、フレイレといった 20 世紀の主要な心理学と教育学を統合し、独自のアプローチを創造し、実践した。』

*<論文>解体と構築のあいだ : レッジョ・エミリアの幼児 学校における学びの生成 https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/154739/1/aida_2_29.pdf(京都大学 宮崎 薫 )より一部を抜粋しました。

*写真はこちらから。
https://thereggioapproach.weebly.com/history-and-philosophy.html

#レッジョエミリアお話会

【レッジョ・エミリアからまなぶ✨わたしたちにできること】 "ひゃくようばこ"お話会"vol.3

"ひゃくようばこ"の"外国のお話を聴くシリーズ"第3弾はイタリア北部、ミラノの南、パルマの近くの レッジョ・エミリア市の幼児教育(レッジョ・エミリア・アプローチ)の現場を視察された白上昌子さんを講師としてお招きします。
幼児教育に関心がある方だけでなく、子たちを中心に据えたまちづくり、コミニュティづくりに関心がある方にも聴いていただきたい内容です。

白上昌子さんがレッジョ・エミリアで見たものは。
まるで親子のような関係性を大切にする教育関係者たちの姿。

子と地域の人たちとの対話ができるような仕掛けをつくる教育関係者たちの姿。

学び場の空間のデザイン、環境のデザインはさすがイタリアです。
ときには葡萄畑まで足を伸ばします。
作物を手に取り、生産者と対話をします。

室内では。
アニミズムを想起させる自然素材から、最先端のテクノロジー、はたまたものづくりの結果の一つである産業廃棄物まで。さまざまな素材が用意された "Atelier(アトリエ)"と呼ばれる環境で、子たちは小さなうちからアーティスティックにクリエイトしています。

子たちはただ工作するのではなく、まず哲学をするのです。
クリエイトする子たち。レッジョ・エミリアにとってクリエイトと哲学は切り離せないものなのです。

他にも、先生が子たちの学びや学ぶ姿をつぶさに記録するドキュメンテーションという興味深い手法についても白上さんからご紹介いただきます。

また、お話会の会場の近くに、レッジョ・エリミアの"Atelier (アトリエ)"の雰囲気を味わえるアトリエスペースをつくります。

ぜひご参加ください。

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◯日時:2018年12月16日(日)13:15〜15:00頃まで

◯場所:豊田市教職員会館
愛知県豊田市保見町西古城92番地

◯講師:白上昌子(しらかみ まさこ)さん
プロフィール
保険会社勤務の後、2006年よりNPO法人アスクネットに参画。教育CSR担当として、アイシン精機、大塚製薬、トヨタ自動車、豊田自動織機等の子ども向け教育プログラムコンテンツの開発等に携わる。2009年より代表理事に就任。
学校と地域をつなぐコーディネーターとして小学生から大学生までのキャリア教育を推進。また、生活困窮家庭などの子どもの学習支援教室等を行う。
文部科学省消費者教育推進委員会 委員。愛知県まち・ひと・しごと創生総合戦略検証会議 専門委員、第3期名古屋市教育委員会振興計画策定に関わる有識者会議 委員。名古屋大学情報文化学部非常勤講師。

アスクネット
https://asknet.org/

◯参加費:一人1,000円(高校生以下無料)

◯申込み:下記のいずれかより事前の申し込みをお願いします。(問い合わせ先も兼ねます。)
①Facebookイベントページの参加ボタンを押してください。
https://www.facebook.com/events/323922821496901/?ti=icl
主催者からメッセンジャーよりメッセージを送らせていただきます。
②メッセンジャー
③Eメール
kodomosentiments★gmail.com
★を@に変えて送信ください。(担当安藤)
④電話
08056975197(担当安藤)
上記番号へのショートメールでも受付いたします。

◯詳細スケジュール
12:45〜開場/受付
13:15〜講演
14:05〜休憩&アトリエ体験
14:20〜ダイアログ(対話)の時間
15:00頃までに終了

◯主催:ひゃくようばこ
(代表 安藤 順)
hyakuyobako.boo-log.com

◯協力:稲武地球子屋、おいでん・さんそんセンター、教室のえんがわ、くららファシリテーター事務所、月の虹、とよたプレーパーク、みよしプレーパーク、森のようちえん てんとうむし、野外保育 とよた森のたまご、りすまいる(五十音順)
*白上昌子さんからのメッセージ:「レッジョ・エミリア市への視察訪問はNPO法人子ども教育立国プラットフォームさんのご協力により実現しました」

◯その他
*お話会の会場の近くに、レッジョ・エリミアの"Atelier (アトリエ)"の雰囲気を味わえるアトリエスペースをつくります。お子さまはアトリエスペースで過ごしていただくことができます。
*お話会のテーマに馴染む趣旨の催しやご活動のフライヤーなどありましたら、ぜひご持参ください。

◯ レッジョ・エミリア(Reggio Emilia)は、イタリア共和国エミリア=ロマーニャ州にある都市です。人口は約17万人です。

『イタリアの三色国旗「トリコローレ」発祥の地』
http://www.japanitalytravel.com/guide_shoutosi/reggio_emilia.html

◯今回もヴォランティアスタッフをして下さる方を募集します。
関心ある方は主催者宛にメッセージをくださいね。

〜役割案〜
受付:こどもスタッフ+大人
司会:こどもスタッフ+大人
タイムキーパー:こどもスタッフ
ムード係:こどもスタッフ
アトリエ管理:こどもスタッフ+大人スタッフ
カフェコーナー:こどもスタッフ
付箋係:こどもスタッフ
設営:こどもスタッフ+大人スタッフ
など

◯"ひゃくようばこ" 運営方針
わたしたちは、「こどもたちが安心して学びあう」ためには、まずは大人たちがこどもの権利について安心して和やかに楽しく学びあう時間を持つことが大切だと考え、大人を対象としたこどもの権利に関するお話会や読書会などを開催しています。

ゆえに、主催するわたしたち自身が、安心できて、和やかで、楽しい関係性を築きながら活動することが何よりも大切だと考えます。

わたしたちは、特に学びの場においてこどもたちの人権が守られないケースを危惧し、権利に基づくアプローチ、権利基盤型アプローチ、人権アプローチなどと訳される、ライツ・ベースド・アプローチ (Rights Based Approach) という手法を実践しています。
子どもの権利に詳しい文京学院大学の甲斐田万智子教授によれば、ライツ・ベースド・アプローチは『こどもをエンパワーするだけでなく、こどもの権利を守る責任のある人の力を高め』、さらに、『こども自身が権利を持っていることを理解して、権利を侵害された場合に主張できるように支援する』ものです。
このような繊細な活動を行うにあたっては、ひゃくようばこの活動に携わる人同士が対等な関係性を持つように常に意識し、互いの価値観を尊重し、個人の尊厳を守り、意見が異なる時であっても、緊張感せずに自由に、安心して話し合える雰囲気のもと、調整を図ることを心がけます。


















































































































Posted by hyakuyobako